フッ素塗料を選ぶ際の注意点と、知って得する豆知識

フッ素塗料を選ぶ際の注意点と、知って得する豆知識塗料の選び方

 

やっぱりやるならフッ素塗料かなぁ。
でも…高額な塗料だけに失敗はしたくないなぁ。

 

 

そんな悩みや不安を抱えた方のために、今回はフッ素塗料を選ぶ際の注意点や、知っておくと得する耳より情報をお届けしていきます。



※この記事は、外壁塗装業界歴20年以上の私がこれまで実際に経験して得た知識や情報を元に、本当に役立つポイントを分かりやすくまとめた内容です。

 

 

フッ素の基本情報はこちらから

 

フッ素以外の塗料も検討中ならこちらもどうぞ

 

 

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フッ素塗料には3Fと4Fの2種類ある

 

まず初めに知っておくべきことは、フッ素塗料には2種類あるという点です。

 

  • 3フッ化フッ素塗料
  • 4フッ化フッ素塗料

 

こちらは同じフッ素塗料と呼ばれてはいますが、塗料の性能も違えば価格も違います。

 

両者の違いはこんな感じです。

 3フッ化フッ素4フッ化フッ素
耐用年数13~15年15~18年
平米単価(目安)3,500~4,500円/㎡4,000~6,000円/㎡

※3フッ化フッ素は「3F」、4フッ化フッ素は「4F」とも表記します。㎡単価については業者や外壁の状態により多少変化しますので、あくまでも目安でとらえておいて下さい。

 

 

同じフッ素塗料の見積もりをしてもらっても、どちらのフッ素塗料で見積もりされたものなのかを確認しないと、失敗した、となってしまいますので注意が必要です。

 

4Fは3Fの完全上位版!フッ素塗料を塗るなら4F一択!

 

 

フッ素塗料を塗るなら、必ず大手塗料メーカーの製品を選ぼう!

 

次に抑えておきたい点は、「塗料の出荷元を確認すること」です。

ようするに、どこの会社が塗料を製造しているのか?を確認することです。

 

現在、国内の建築用塗料メーカーをざっと数えただけでもゆうに200社を越え、その数に比例してさまざまな塗料が日々製造されています。

 

もちろんその中にはとても優れた塗料もあるかもしれませんが、フッ素塗料のように高性能で、かつ高価な塗料の場合は、極力リスクを減らす意味でも大手の塗料メーカーを選ぶことを強くおすすめします。

 

大手塗料メーカー一覧

  • 日本ペイント
  • 関西ペイント
  • エスケー化研
  • 菊水化学工業
  • AGCコーテック(旭硝子)
  • ロックペイント
  • KFケミカル

 

この辺りの塗料メーカーなら実績・信頼性は間違いないはずです。

 

※塗料メーカーといいつつも、海外塗料メーカーの輸入販売のみをおこなっている会社や、大手メーカーの塗料をオリジナル塗料といってOEM販売しているメーカーもたくさんあります。詳しくはこちらの記事を確認ください。信頼できる大手塗料メーカーをリスト化しています。

 

 

外壁塗装工事で、唯一工事前にその性能を知ることが出来るのは塗料だけです!フッ素を塗るなら必ず大手塗料メーカーの製品を選びましょう!

 

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フッ素塗料の水性と油性、油性の方が性能は上

 

フッ素塗料にも「水性」と「油性」があることは知っておきましょう。

それぞれの特徴はこちらです。

 

フッ素塗料の水性と油性の違い

  • 性能:水性より油性の方が長く持つ
  • 価格:ほとんど変わらないか、若干水性の方が硬い場合も
  • 臭い:油性より水性の方が臭わない

 

 

どの程度の臭いなのか?と気になる方は、事前に見積もり業者さんに相談して、実際に臭いを嗅がせてもらって決めるといいかもしれません。

 

 

長く持たせたい方は「油性」を、臭いがダメな方は「水性」を選びましょう♪

 

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外壁塗装に使う塗料は水性と油性、どちらが良い?

 

 

フッ素塗料の目安となる平米単価相場は3,500~6,000円程度

 

3Fと4Fの種類の項目でも書きましたが、フッ素塗料の平米単価約3,500〜6,000円/㎡あたりが相場となるので、覚えておきましょう。

 

なかには、8,000円/㎡や10,000円/㎡を越えるような法外な平米単価で見積もりを出してくる塗装業者もいます。

 

最近ではフッ素塗料を扱う業者も増えたので、以前ほど高額な単価で出す業者も減りましたが、以前は「どうせフッ素の平米単価など知らないだろう」と、あり得ない価格で見積もりをだす業者もたくさんいました。

 

ですから、そういったおかしなことをする業者に騙されない為にも、フッ素塗料の平均的な平米単価の相場は把握しておきましょう。

 

8,000円/㎡を越えるような平米単価は疑うべきです!

 

 

知ってると得するフッ素塗料の豆知識

 

最後は、知っておいて損のない「フッ素塗料の豆知識」についてです。

 

これらはフッ素塗料を選ぶ上できっと役に立つ内容ですので、あわせて覚えておくと良いでしょう。

 

 

屋根と外壁を同じタイミングでフッ素に塗っても、屋根の方が先に痛む

 

屋根と外壁を同じタイミングでフッ素塗料に塗り替えても、屋根の方が早く痛むと考えておきましょう。

 

『同じフッ素なのに何で?』とお思いでしょうが、屋根は一日中赤外線や紫外線に晒されるなど、外壁よりも過酷な条件下にあるため、痛みの進行が2〜3年は早くなります。これはフッ素塗料に限った話ではなく、どの塗料も同じです。

 

 

そこで問題になるのが、次の塗り替えです。

 

屋根と外壁を同時に塗装してしまえば足場代は一回で済みますが、別々に塗装すれば2回分の足場代がかかります。

 

かといって、屋根の塗り替えタイミングにあわせて塗装すると、外壁はまだきれいで、ちょっともったいなかったりするわけです。※家の立地や環境により異なります。

 

そこで個人的におすすめしているのが「外壁はシリコン塗料・屋根はフッ素塗料」です。

 

ALLフッ素塗料よりコストも安く、しかも劣化のバランスが取れているので、最近人気の組み合わせですよ。

 

 

フッ素塗料は塗膜が硬くヒビ割れしやすい?はウソ

 

フッ素塗料は塗膜が硬い」とか、「フッ素塗料はヒビ割れしやすい」といったデメリットを、いかにも本当っぽく専門家のようにして紹介しているおかしな情報サイトを最近よく目にします。

 

おそらく、まったく現場を知らない人たちが書いているのでしょう。

 

塗膜(塗装の膜)が硬いといわれていたのはもう20〜30年以上前の話で、仮に業界の人間が今さらそんなことをいっていたら失笑されるレベルですので、間違っても信じないように。

 

※フッ素塗料の塗膜が硬いと感じる人は、塗料を専門に研究している塗料メーカーぐらいなものです。ようするに、お客さんが実際に感じられるようなモノではありません。しかも、フッ素の硬さが問題になるようであれば、それは商品として成り立ちませんよね。

 

 

フッ素塗料の上にフッ素塗料は塗装できない?もウソ

 

一度フッ素を塗装したら、次は塗装が出来なくなる!

 

この噂も昔からあるデマですね。おそらく、フッ素塗料を扱っていない一部の塗装業者が広めたものだと思います。

 

自分(自社)のところで塗装してほしいあまり、フッ素塗料を薦めている他社を潰す目的で話した内容がいつの間にか独り歩きして広がってしまったのでしょう。

 

もちろん全く問題なく再塗装出来ますのでご安心ください。じゃないと公共事業でフッ素など使うことはありませんしね。

 

フッ素塗料を塗っている有名建造物はこちら

 

 

まとめ:フッ素塗料を選ぶ際の注意点と、知って得する豆知識

 

ということで、今回はフッ素塗料を選ぶ際の注意点や、知っておくと役に立つ豆知識について解説していきました。

 

最後に本記事をまとめておきます。

  1. フッ素塗料には3F4Fの2種類あり、4Fの方が性能は上
  2. フッ素塗料には水性油性があり、油性の方が性能は上
  3. フッ素塗料は特に大手塗料メーカーの製品を選ぼう
  4. フッ素塗料の平均単価は3,500~6,000円/㎡が目安

 

これらを把握しておけば、フッ素塗料で失敗する確率は格段に減りますのでぜひ参考にして下さい。

 

 

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