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外壁のカビ・コケを自分で落とす方法と、お手入れ時の注意点・予防方法

外壁のカビ・コケを自分で落とす方法と、お手入れ時の注意点・予防方法 外壁塗装

 

 

まだ家を建てて3年目なのになぜコケが?欠陥住宅?業者に頼むと費用も高いし、自分でなんとかしてみるか…

 

家を建てて数年で外壁にコケやカビが発生するのは、欠陥住宅ではなく、コケやカビが繁殖しやすい条件が重なっているためだと考えられます。

 

外壁に付着したコケやカビは建物の美観を損ねるだけでなく、健康にも悪影響を与え、屋根や外壁の劣化を引き起こしますので、早めの対策が望ましいです。

 

本記事では、コケやカビの発生原因違い放置することでどのような影響があるのか、そして自分で簡単に除去する外壁のお手入れ方法を紹介しています。

Masaki
Masaki
この記事を書いた人

年商6億の元塗装会社社長がお届けする外壁塗装の豆知識。業界20年の経験・体験をもとに、他では聞けない役立つ情報から裏情報までお届けしています!
<これまでの経歴>
大手不動産会社勤務、大手塗装会社勤務、2015年塗装会社設立、約20年以上にわたり建築塗装全般に携わり、現在は塗装業のコンサル事業を展開。

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外壁にカビ・コケが発生する原因

 

カビやコケの発生原因は主に「湿気」です。例えば、下記のように凹凸があるタイプの外壁は、どうしてもコケ・カビがつきやすくなります。

 

コケ・カビが付着しやすい外壁画像

リシン・スキン・セラミック・スタッコの塗装はコケ・カビがつきやすい

※画像に書かれた名称は塗装の種類です

 

また、川や池、湖といった湿気の高い環境に建てられたお住まいもカビやコケの発生がしやすくなります。

 

コケ・カビがつきやすい環境

川や池、湖といった湿気の高い環境に建てられたお住まいもカビやコケの発生がしやすい

 

コケとカビの違いとは?

 

ところで、コケとカビの違いってご存知ですか?

 

以下に、カビとコケの特徴と発生条件をまとめてみました。それぞれの生態や性質を知ることで後々の予防にも役立ちますよ。

 

カビとコケの違い

  カビ コケ
形態 菌類 植物
発生条件 水と有機物 水と太陽光
好む場所 日陰 日向や植栽周辺
汚れ 取り除きにくい 取り除きやすい

 

 

コケの発生場所

 

コケは光合成を行って成長するため、水と日光があれば生息することができます。特にスレート瓦やセメント瓦などの屋根材料に多く発生する傾向があります。

 

スレート瓦に生えたコケ

 

スレート瓦に生えたコケ2

 

 

カビの発生場所

 

一方、カビは外壁に付着した汚れや塗料中の有機物を栄養源として生存します。そのため、カビは北面の外壁や屋根などの日陰によく発生します。

 

北面の外壁に発生したカビ

※画像はセキスイツーユーホームの築12年目(当時)のお住まい

 

 

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外壁のカビ・コケ(藻)を放置するとどうなる?

 

外壁に付着したカビ・コケ(藻)の放置は、単に建物の美観を損なうだけではありません。以下に、カビ・コケを放置することで起こり得る問題をまとめました。

 

1. 健康リスク

カビは菌類ですから、健康上決して良いとは言えません。アレルギーや呼吸器疾患の原因となる可能性もあります。

 

2. 塗膜の侵食

カビは根を張る性質があり、徐々に塗膜(塗装の膜)を侵食します。その結果、外壁や屋根の防水性を低下させ、屋根・外壁の劣化を早めます。さらに、カビは放置すればするほど深く根を張りますので、早い段階での除去が望ましいでしょう。

 

3. 湿度の増加

コケは根は張りませんが、体内に自分の重さの20倍もの水を蓄えることができます。よって、コケが生えた外壁や屋根は常に湿った状態になっており、外壁表面の塗膜や防水性を劣化させ、最終的に屋根や外壁そのものまで劣化させますので、早い段階で除去しておく方が良いのです。

 

4. メンテナンスコストの増加

外壁や屋根の劣化が進めば、将来的なメンテナンスコストは上がります。将来、外壁塗装を行うときには薬品による洗浄や、瓦の亀裂による部分差し替えなど、本来行わないような余計な補修費用などがかかる恐れもあります。

 

 

このように、コケ・カビは建物の美観を損うだけでなく、後々いろんな問題を引き起こす原因となるんですね。

 

ただ、ちゃんと定期的にお手入れさえしておけば、その被害もメンテナンスコストも最小限に食い止められますので、しっかりお手入れをするようにしましょう。

 

 

自分で外壁のカビ・コケ(藻)を落とす方法と手順

 

では、外壁のコケやカビの除去方法について解説していきます。お手入れの注意点は次項で詳しく解説していますので、そちらと併せて読んでください。

 

家にあるもので十分落とせますよ♪

準備するもの

  • バケツ
  • ゴム手袋
  • スポンジor柔らかいタオル
  • ブラシ(ロング)
  • 中性洗剤(食器洗剤でOK)

手順【5ステップ】

【外壁のコケ・カビの落とし方の手順】
  • STEP①
    水を用意する

    バケツに水またはぬるま湯(40℃以下)を入れます。洗浄に使用する水を準備しましょう。

  • STEP②
    中性洗剤を追加する

    バケツに中性洗剤を追加します。水10に対して中性洗剤を1加え、軽くかき混ぜて溶かします。

  • STEP③
    外壁の汚れを優しく擦る

    ゴム手袋を着用し、柔らかいスポンジまたはタオルを水中の洗剤に浸し、外壁に馴染ませるように円を描くように優しく擦ります。表面が凹凸のある外壁の場合は、柔らかめのブラシを使用して対応します。

  • STEP④
    取れにくい汚れは時間をかける

    取れにくい汚れがある場合は、無理に擦らずに時間をおいて何度か繰り返し行います。汚れに時間を与えることで、汚れが柔らかくなり取やすくなる場合があります。

  • STEP⑤
    外壁を水で洗い流す

    最後に、きれいな水で外壁の残った汚れ洗剤をしっかりと洗い流します。バケツやホースを使って水をかけるか、スポンジやタオルを濡らして洗い流すことができます。

絶対に屋根の上には登らないようにしてください。「絶対に落ちるわけない」と思いながら我々プロでも滑ったりしますので。

 

【注意点】

2階部分の外壁などの手の届かない場所は、高所用のブラシやモップなどを使うと良いでしょう♪

 

■高所用 おすすめブラシ

 

 
 

外壁のお手入れ時の注意点

 

自分で外壁のコケ・カビを除去するにあたり、何点か注意点がありますので参考にしてください。

洗剤は必ず中性洗剤を使用しよう

洗剤は必ず中性洗剤を使用しよう

 

外壁の洗剤は必ず中性洗剤を選びましょう。酸性やアルカリ性洗剤は外壁の塗膜を傷つける可能性がありますので、使用は避けましょう。台所で使用している食器洗い洗剤でも十分です。

【中性洗剤の例】

ママレモン、ジョイ、キュキュット、ヤシノミ洗剤など

 

取れにくい場合は、ぬるま湯を使うと取れやすくなりますよ♪

カビはなかなか落ちにくい!

カビはなかなか落ちにくい!

 

外壁に長い間放置されたカビは取れにくくなります。お風呂場の隙間に生えた黒カビも一緒ですが、カビは根を張るためです。

 

もし落ちにくい場合は、外壁専用の洗浄剤を試してみても良いかもしれません。アマゾン楽天などで比較的安価に入手できます。それでも落ちない場合は無理に落とそうとせず、次回の塗装時期まで様子を見ることをお勧めします。

高圧洗浄機の使用は控えよう

高圧洗浄機の使用は控えよう

家庭用の高圧洗浄機(ケルヒャーなど)を使えば頑固なコケ・カビもきれいに落ちますが、あれは水圧で表面も一緒に削っているためです。

 

つまり、外壁や屋根の塗膜(コーティング)も削っているので、逆にコケやカビが生えやすくなってしまいます。ですから、高圧洗浄は塗装工事の時まで我慢しましょう。

高温スチーム洗浄の使用は控えよう

高温スチーム洗浄の使用は控えよう

コケやカビは50℃以上の高温で死滅するため、家庭用の高温スチームクリーナーを使用する方もいますが、高温スチームクリーナーは塗料の色落ち外壁の亀裂サイディングの歪みや変形などの不具合を引き起こす可能性がありますので使用は控えましょう。

 

 

 

外壁のお手入れのよくある質問【FAQ】

外壁のお手入れのよくある質問【FAQ】

 

外壁のお手入れに関する良くある質問を下記にまとめましたので、気になる項目があれば参考にしてください。

 

 

Q
外壁洗浄だけ業者に頼むと費用はどのくらいかかりますか?
A

外壁洗浄の費用は、洗浄する範囲や汚れの程度によって異なりますが、一般的には5〜10万円あたりが相場でしょう。お住まい全体の洗浄は足場代として別途10〜15万円がかかります。ただし、高圧洗浄は塗膜を傷つけてしまうのであまりおすすめしません。

Q
外壁塗装したらコケ・カビはつかなくなりますか?
A

外壁塗装は、コケ・カビの発生を一時的に抑えることができますが、完全に防ぐことはできません。どちらにしても定期的なメンテナンスは必要です。

Q
カビやコケが付きにくい塗料とかありますか?
A

最近の塗料には基本的に防藻・防カビ剤が含まれていますが、より強力な防藻・防カビ塗料があります。あとは、雨と一緒に汚れを洗い落とす親水性効果の高い超低汚染塗料もカビ・コケに有効です。

Q
外壁の汚れにオキシクリーンを使ってもいい?
A

オキシクリーンは弱アルカリ性洗剤で、色落ちや色ムラなどの不具合が生じ、よけい美観が悪くなる可能性もありますのでおすすめしません。外壁のお手入れには中性洗剤をおすすめします。

Q
高圧洗浄したら外壁のツヤまで落ちてしまった。ニスみたいなものを塗っておいたほうがいい?
A

自己判断で手直しをすると後々不具合が生じる可能性もありますので、まずは専門業者に相談することをおすすめします。

Q
外壁をスポンジで拭き上げたらそこだけピカピカになったんだけど、対処法はある?
A

対処法はありません。築10年を過ぎると、チョーキング現象といって塗料が劣化してチョークのような白い粉末が外壁表面に付着し始めます。そのため、外壁を拭き上げるとその粉も一緒に取れて、隠れていた塗膜が表面に出てくるためピカピカになるのです。

Q
植木の近くの壁だけ緑色になってるけど、なんか関係性はある?
A

植木は大いに関係しています。植木の葉っぱの葉緑体が外壁に付着するために起こる現象です。植木を外壁から1メートル以上離した場所に植え替えることで簡単に解説します。

Q
外壁塗装時にはコケ・カビは完全に除去するものですか?
A

コケ・カビはできる限り除去した上で塗装するのが基本ですが、長年放置されたカビなどは除去できない場合もあります。その場合、特殊な薬品洗浄を使い可能な限り除去し、塗布部をきっちり乾燥させたのちに塗装するのが良いでしょう。

 

 

まとめ:外壁のカビ・コケ(藻)を自分で除去するお手入れ方法

まとめ:外壁のカビ・コケ(藻)を自分で除去するお手入れ方法

 

さて、今回は外壁に付着したカビやコケの原因や、自分で除去するための方法を紹介しました。

 

【本記事のまとめ】

 

  1. コケやカビは早ければ築3年目ぐらいから発生する。
    外壁の種類や立地環境によって発生時期に差はある。

  2. コケは水と太陽光、カビは水と塗料(有機物)があれば発生する。
    コケは日光があたる屋根や風通しの良い外壁でも発生する。逆にカビは北側の外壁などの日陰に集中して発生する。

  3. コケ・カビは、美観を損なうだけではなく健康や建物の劣化にも影響を与える。
    カビは根を張り、コケは水分を溜める性質をもつ。どちらにしても外壁や屋根の防水性を低下させて徐々に劣化させていく厄介者。

  4. 定期的に自分で外壁を清掃(コケ・カビ除去)すれば予防可能。
    中性洗剤を使い、優しく擦ることが重要。高圧洗浄機や高温スチーム洗浄機の使用は避けるべき。

 

 

最近ではお住まいは50年以上持つのが普通になりましたが、そうはいっても何のお手入れもせずそんな長い年数持つことはありません。やはり、定期的なお手入れあってこその長期優良住宅なのです。

 

人生で一番大きな買い物でもあるあなたの大切なお住まいですから、日々のお手入れを心がけて長くきれいな状態で保てるように努力しましょう♪

 

当サイトでは外壁塗装に関連する情報を随時更新していっていますので、気になる情報があればご覧ください。

 

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