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外壁塗装のコーキング(シーリング)工事とは?修繕の種類や費用相場について

外壁塗装の見積もり「コーキング(シーリング)」とは?その種類や相場単価について 外壁塗装

 

・コーキング工事ってどんな工事?

・なぜ見積もり金額に違いが出るの?

・コーキング修繕費の相場はいくら?

・「打ち替え」と「増し打ち」ではどっちが良い?

 

 

本記事では、こうした外壁塗装のコーキング工事に関する疑問について、初心者の方でも分かるように解説していきます。

 

本記事を最後まで読むと、本来のコーキングの役割コーキング修繕の必要性、そしてコーキングの費用相場などが理解できます。

 

Masaki
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年商6億の元塗装会社社長がお届けする外壁塗装の豆知識。業界20年の経験・体験をもとに、他では聞けない役立つ情報から裏情報までお届けしています!
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大手不動産会社勤務、大手塗装会社勤務、2015年塗装会社設立、約20年以上にわたり建築塗装全般に携わり、現在は塗装業のコンサル事業を展開。

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外壁塗装のコーキング(シーリング)工事とは?

外壁塗装のコーキング(シーリング)工事とは?
画像の白くなったラインがコーキング。劣化で隙間ができてしまっている。


コーキング(シーリングともいう)とは、外壁パネルと外壁パネルの間にある継ぎ目(タテ目地)に埋め込んであるゴム状の素材のことです。


主に、サイディングパネルALC(旭化成パワーボードなど)の外壁材にコーキングは使用されています。

 

 

外壁コーキングの役割と目的

 

コーキング(シーリング)の役割は、地震などによる家の揺れによって、外壁自体にヒビが入らないようにするためのものです。

 

あらかじめ等間隔にカットした外壁パネルを並べて、そのつなぎ目(隙間)に収縮性のあるゴムのようなシーリング材を埋め込み、家の揺れを和らげるクッションのような役目を果たしています。

 

外壁コーキングの寿命

 

外壁コーキングの寿命は、おおよそ10年前後と言われています。

 

簡単な確認方法として、指の先(爪など)でコーキングをギュッと押してみて、凹んだ部分が戻ってこない、もしくは表面が割れてしまうようなら交換の時期が来ていると考えられます。

 

逆に、まだゴムのような弾力性があり、へこませた部分が元どおりに戻るようであれば、もうしばらく様子を見ても良いかもしれません。※外壁塗装をする予定ならば、少し時期が早くてもコーキング修繕も同時にしてしまうことをお勧めします。理由は、足場代が二重にかかるためです。

 

※コーキングの確認は、劣化が早い日差しが強い外壁面(特に2階の南・西面・ベランダ面など)で行うと良いでしょう。

 

 

外壁塗装のコーキング(シーリング)の修繕方法は2パターンある

外壁塗装のコーキング(シーリング)の修繕方法は2パターンある
外壁とコーキングに大きな亀裂が生じ、外壁は剥がれ、中のバックアップ材まで見えてしまっている。

 

✅外壁のコーキング工事には、主に下記2種類の修繕方法があります。

  1. コーキング打ち替え工事
  2. コーキング増し打ち工事

 

 

それぞれメリット・デメリットがありますので、修繕費用だけに注目せず、現在のコーキングの劣化状況を確認しながらどちらの工法が良いか塗装業者ともしっかり相談しましょう。

 

では、以下でそれぞれ解説していきます。

 

「打ち替え」工法とメリット・デメリット

 

コーキングの「打ち替え」工事とは、今あるコーキングを全て取り除き、新しいコーキングに打ち替えしてしまう工事です。

 

 

コーキング打ち替え工事の流れ

  1. 既存のコーキングをすべて剥がす
       ↓
  2. コーキングの残骸をカッターできれいにそぎ落とす
       ↓
  3. バックアップ材を除去して新品に入れ替える
       ↓
  4. プライマーを塗布して密着性を高める
       ↓
  5. マスキングして、コーキング(シーリング材)注入

※バックアップ材とは、コーキングの奥に埋め込んであるスポンジのような素材。
※マスキングとは、コーキングが外壁に付かないようにする補助テープ。

 

 

コーキング打ち替えのリットは、すべてのコーキングが新しくなるため「防水性が高まり、耐久性も上がる」ことです。

 

一方、デメリットとしては「費用が高くなる」ことです。

 

「増し打ち」工法とメリット・デメリット

 

コーキングの「増し打ち」工事とは、既存のコーキングを一部取り除き、その上に新しいシーリング材を注入する修繕方法です。

 

 

コーキング増し打ち工事の流れ

  1. 劣化したコーキングを確認し、V字にカットしていく
       ↓
  2. 密着性を高めるためプライマーを塗布する
       ↓
  3. マスキングして、コーキング(シーリング材)注入

 

 

コーキング増し打ち工事のメリットは、「打ち替え工事より費用が抑えられる」点です。

 

一方、デメリットとしては「修繕箇所の判断が難しい(※業者の判断次第)」という点と、「打ち替えに比べ劣化が早い」点です。

 

外壁にクリア塗装(透明な塗装)を検討されている方はこちらの記事をご確認ください。増し打ち方法に注意が必要です。

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外壁塗装のコーキング(シーリング)補修費用の相場と単価

 

外壁コーキング工事の単位はメートル(m)です。

 

ですからコーキング補修費用は、家の大きさや形状によっても変動しますし、修繕の工法(打ち替え・増し打ち)によっても費用が変わります。

 

 

  • コーキング「打ち替え」工事の費用単価
    単 価:800〜1,500円/m

 

  • コーキング「増し打ち」工事の費用単価
    単 価:300〜600円/m

 

 

✅例えば、建坪40坪で修理対象のコーキングが250mだとするならば…

  増し打ち工事 打ち替え工事

相場費用
※250mの場合

7.5〜15万 20〜37.5万

 

といった具合にかなり修繕費用に差が出ます。

 

しかし、繰り返しますがトータル費用の比較だけではなく、コーキング修繕の内容をしっかり確認しないと失敗してしまいますので注意です。

 

 

コーキング修繕の見積もり比較時にチェックすべき3項目

  1. コーキング修繕の工法の確認
    増し打ちなのか、打ち替えなのか。そしてなぜ打ち替え・増し打ちをするべきなのかといった理由も合わせて確認しておきましょう。

  2. 修繕場所とメートルの確認
    どの場所を、何メートル修繕するのか?サッシ周りのコーキングは含まれているか?などをしっかり確認しましょう。

  3. 単価の確認
    一式表記ではなく、メートル単価がいくらなのかを見積もりに明記してもらいましょう。

 

 

外壁塗装のコーキング(シーリング)工事のまとめ

外壁塗装のコーキング(シーリング)工事のまとめ

 

ということで、今回は外壁塗装のコーキング補修について、その修繕方法や単価、費用相場などを解説してきました。

 

 

✅最後に本記事のポイントをまとめると、

  1. コーキング修繕方法には「増し打ち」と「打ち替え」の2種類ある。

  2. 増し打ち」は部分的な補修で、「打ち替え」はすべて新しく入れ替える工事。

  3. 増し打ち」は費用は安いが劣化が早く、「打ち替え」は費用が高いが長く持つ。

  4. どちらの工法を選ぶかは、塗装業者ともしっかり話し合った上で決めること。

  5. コーキングの見積もり比較は、トータル費用だけではなく修繕内容にも注目すること。

 

 

この辺りが外壁塗装のコーキングで重要なポイントになります。

 

 

あとこれは余談ですが、ハウスメーカーや工務店が建てた家にお住まいの方は、ほぼ間違いなく「コーキング打ち替え」を提案されます。

 

もちろんすべてのコーキングを新しく打ち替えるに越したことはないんでしょうけど、劣化の状況も確認せず、まったく傷みのないコーキングまで問答無用で打ち替えをしていくあの方針には、多少疑問を感じます。

 

 

ちょっと話が脱線しましたが、どちらにしても何社かの塗装業者に現状を確認してもらいそれぞれの業者の見解を聞いてベストなコーキング修繕方法を決めた上で見積もりの比較をしていくのが良いでしょう。

 

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