
ハウスメーカーに外壁塗装も任せようと思ったけど、けっこう高いんだよなぁ…
と、感じていませんか?
今回は、「ハウスメーカーの外壁塗装はなぜ高くなるのか?」をテーマに、その高い理由や、ハウスメーカーに頼むメリットやデメリットを解説していきます。
✔こちらの記事では、こんな悩みが解決できます。
- なんでハウスメーカーは塗装が高いんだろう?
- ハウスメーカーは他社と比べてどのくらい高いの?
- ハウスメーカーの塗装工事の質ってどのレベル?
- 実際のところみんなどうしてるの?
ではさっそく解説していきます。
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ハウスメーカーの外壁塗装の工事費用や相場

ハウスメーカーので依頼した場合の外壁塗装工事価格(工事費)は、通常相場価格の1.3〜1.5倍です。
例えば、通常100万の塗装工事なら、ハウスメーカーでは130〜150万の見積もり金額になります。
ちなみにハウスメーカーとは、積水ハウスやダイワハウス、ミサワホーム、住友林業といった全国展開している大手住宅建築会社のことです。
その中でも特に高いのが、ヘーベルハウスや三井ホーム、セキスイハイムあたりで、このあたりのメーカーでは通常の塗装価格の2倍近い見積もりが出ることも少なくありません。
ハウスメーカーは、なぜ外壁塗装が高い?その理由とは?

では、なぜハウスメーカーの外壁塗装は高いのか?
理由は3つ挙げられます。
- 下請け業者に工事を丸投げ
- 大手だけに人件費がかかる
- ポジショントーク
これらの事情や理由を知らずにハウスメーカーに依頼すると、『失敗した―!』とあとあと後悔することにも繋がりますので、ぜひ最後まで読んで十分検討の上依頼しましょう。
ハウスメーカーが高い理由①「下請け業者に丸投げ」
「ハウスメーカーの塗装工事が高い」一つ目の理由は、「外壁塗装工事を下請け業者に丸投げするから」です。
一般的にハウスメーカーは、施工会社ではなく、管理する会社です。
これは外壁塗装工事に限った話ではなく、どのような工事でも同じです。
自社では工事せず、下請け業者に仕事を投げるので、工事代とは別に中間マージン(手数料)が上乗せされているのです。
下請け業者も利益をとりますし、もちろんハウスメーカーも利益をとりますので、必然的に工事代金が高くなるというカラクリですね。
しかも、塗装は塗装業者へ、足場は足場業者へ、シーリング(コーキング)工事はシーリング業者へ、修理は大工へ、といった感じで、すべての工事を個別の専門業者に発注していくので、その数だけマージン(手数料)がかかってくるんですね。
ハウスメーカーって、いわばなんでも取り扱っている総合デパートみたいなものなんです。
ハウスメーカーが高い理由②「人件費が高い」
「ハウスメーカーの外壁塗装が高い」二つ目の理由は、「人件費が高い」です。
「人件費」というと、少し分かりにくいかもしれませんが、早い話「社員の給与や雇用に必要な
経費」のことです。
全国展開してCMなどもしている大手ハウスメーカーは、社員の数だけで何千人・何万人といます。
その人件費は莫大で、その分「利益」が必要になってきます。
ですからハウスメーカーは、地域密着の小規模塗装業者とは違い、かなり多くの利益を取らないとやっていけないわけです。
ハウスメーカーが高い理由③「ポジショントーク」
「ハウスメーカーの外壁塗装が高い」三つ目の理由は、「ポジショントーク」です。
「ポジショントーク」とは、簡単に言うと「殿様商売」みたいなものです。
ハウスメーカーは、「家を建てた会社」という立場を最大限利用して、「*住宅延長保証」という名のもとに、「他社で塗装工事するなら、うちは今後保証しませんよ?」という、囲い込み営業スタイルをとっています。
しかも、使用する塗料の品質や工事のくわしい説明などはほとんどしてくれません。うちでやって当たり前の雰囲気で見積もりを置いていきます。

- ハウスメーカーに嫌われたくないし…
- 家の保証がなくなるのは困るし…
- 今後も良いお付き合いをしていきたいし…
- 高いけど…ハウスメーカーで塗装工事しておくか…
といった顧客の心理を利用して、ほぼ値引きなしの強気の価格設定で商談してくるわけですね。
だから『ハウスメーカーは高い』といわれているわけですね。
最近では、ネットの普及で誰でも簡単に塗装の情報が得られるようになりましたので、ずいぶんと減りましたが、それでもまだまだハウスメーカーの「殿様商売感」は否めません。
詳しくは下の記事で解説しています。
➡︎ヘーベル パワーボードの塗装、ハウスメーカーに頼むべき?他社で頼んだ場合どうなる?
ハウスメーカーの外壁塗装工事の品質レベルはどの程度?

さて、ここまで「ハウスメーカーの外壁塗装がなぜ高いのか?」を解説してきましたが、今度はその中身、「ハウスメーカーの外壁塗装の工事品質」について解説していきます。

これだけ高いんだから、塗装工事も間違いないレベルでしょ?
と思われた方、残念ながらそうとは限りません。
確かに、私が知る限りハウスメーカーには、腕の良い塗装職人(下請け塗装業者)が多く在籍しています。
理由は、他社の下請けするより手間代が多く支払われる(単価が高い)からです。
たくさんお金がもらえる=高い腕の良い塗装業者も集まりやすいのです。
しかし、実際に屋根・外壁に塗る「塗料のグレード」は、シリコンなどのごく一般的な塗料なのです。
高いお金を支払ったからといって家が長く持つわけではなく、また10年前後での塗り替えが必要になります。
外壁塗装をハウスメーカーに依頼するメリット

ここまで、ハウスメーカーの外壁塗装工事を否定するような話でしたが、最後は、「ハウスメーカーに外壁塗装工事を依頼するメリット」についてもお話ししておきます。
ハウスメーカーに外壁塗装工事を依頼する最大のメリットは、「失敗する確率を減らせる」です。
外壁塗装工事は、電化製品などと違い、購入前に手に取って比べられるものではありません。
人間が作業する工事になりますので、その塗装業者の考え方や技術、それに使用する塗料や天候・気候などにもより、仕上がりは大きく変化するものです。
ようするに、やってみないとわからない「ギャンブル要素が多い」わけです。
その点ハウスメーカーは、施工品質や作業の進捗状況などを厳しく管理する担当者(現場管理者)が現場にいますので、手抜きやトラブル回避などに繋がります。
つまりは「お客さんの立場に立ち、お客さんの代わりに現場チェックをしてくれる」ということですから、この点がハウスメーカーの最大のメリットと言えるかもしれません。
まとめ:なぜハウスメーカーは外壁塗装が高いのか?

ということで、今回は「ハウスメーカーの外壁塗装が高い理由」と、「それでもハウスメーカーに頼むべきメリットはあるか?」について解説してきました。
最後に今回の記事を要約しておきます。
✔︎ ハウスメーカーの外壁塗装工事(5段階評価)
- 価 格:★☆☆☆☆
- コスパ:★☆☆☆☆
- 品 質:★★★☆☆
- 安 心:★★★★★
- ハウスメーカーの外壁塗装は、人件費や中間マージンなどが掛かるため、通常価格より1.3〜1.5倍とかなり高い傾向にある。しかし、工事費が高い割には、使う塗料グレードはごく一般的なものが多い。
メリットとしては、工事管理者が現場チェックするので、失敗する確率は下がる。
個人的には、ハウスメーカーに頼むにしても、一度は他社で相見積もりをとり、どういった違いがあるのかを、ご自身で確認した上で、比較検討することをおすすめします。
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以上、今回は「ハウスメーカーはなぜ塗装工事が高いのか?」についての情報でした。
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