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モニエル瓦は塗装していいの?瓦の見分け方・オススメ塗料・注意点

外壁塗装

 

モニエル瓦の屋根塗装については、非常に扱いが難しく不具合が多いことで有名です。

今回は、そのモニエル瓦の塗装についての特化した内容になります。

 

ですから、今回は屋根の素材がモニエル瓦ではない人には参考となりません

モニエル瓦は非常に特殊な瓦の為、他の瓦の方はまったく当てはまらない為です。

 

もし、家の瓦の種類が分からないって方は、目次⇒「セメント瓦と乾式コンクリート瓦の見分け方」で確認下さい。

では、解説していきます。

 

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モニエル瓦は塗装できるの?塗装していいの?

 

『モニエル瓦は塗装できるのか?』or『モニエル瓦は塗装していいのか?』

これは、非常に多くの方が疑問に思われていることだと思います。

 

結論から言えば、塗装できますし、塗装しなくては長くもちません。

 

でも、塗装のやり方を間違えるとかなりの確率で塗料が剥がれてきます。

モニエル瓦はほかの瓦とは違う、「非常に特殊な瓦」だと考えてください。

注意点がこちらです。

 

  1. 必ずモニエル瓦専用塗料で塗ること
  2. しっかりと下地処理(洗浄)をしてもらうこと

 

今回、この2点を詳しく説明していきます。

こちらはモニエル瓦を塗る上で、非常に重要なポイントになります。

しっかりと熟読することをオススメします。

 

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モニエル瓦は何を塗ればいいか?

 

モニエル瓦の塗装には、必ず専用塗料を使用する必要があります。

しかし、業者に聞いてもネット調べても専門塗料かどうか正直良く解らない、ですよね。

 

そんな方の為に、先にその塗料メーカーと商品名を紹介しときます。

 

【塗料メーカー】 【塗料商品名】
オリエンタル塗料工業 マイティーシリコン
大同塗料 ハイルーフマイルドシリコン
水谷ペイント スラリー洋瓦用シーラー

 

モニエル瓦専用塗料って、意外と少ないんです。

業者に勧められたから大丈夫と思わずに、「ご自身で使う塗料を選ぶ」ことが安心です。

ちなみに専用塗料には、フッ素・無機などの高性能タイプ、断熱塗料などの多機能タイプはありません。

 

専用塗料は、大きく分けてタイプが二通りに分かれます。

 

 

①【専用上塗り材で、剥がれなどの不具合を食い止めるタイプ】

「マイティーシリコン」と「ハイルーフマイルドシリコン」です。

基本仕様ではシーラー材(下塗り材)が要らないタイプです。

どちらもシリコン塗料ですから、耐久年数は10年前後といったところでしょう。

この2商品は「遮熱タイプ」があります。

 

 

②【専用下塗り材で、剥がれなどの不具合を食い止めるタイプ】

「スラリー洋瓦用シーラー」は、名前の通り下塗り材です。

上塗り材は、同メーカーの数種類の中から塗料を選ぶタイプです。

上塗り材はウレタン塗料かシリコン塗料です。

 

 

この中では、オリエンタル塗料工業株式会社の「マイティーシリコン」を一番にオススメします。

理由は「モニエル瓦を製造している会社が、唯一推奨していた専用塗り替え塗料だから」です。

※モニエル瓦製造メーカー「ラファージュ・ルーフィング社(旧社名:日本モニエル社)」は2010年に日本市場から撤退しています。

 

それに、他の専用塗料は様々な瓦にも塗れる多様性塗料ですが、「マイティ―シリコン」はモニエル瓦だけに特化した専用塗料です。

カタログにも記載してありますが、モニエル瓦以外には塗れません。

 

個人的にも、モニエル瓦の塗り替え時にはほとんど「マイティーシリコン」を使用しています。

塗った後も安定感抜群です。

あ、けっしてメーカーのまわし者ではないので安心してください(笑)

業界20年以上の経験からの率直な感想ですよ。

 

何故モニエル瓦は専用塗料でないといけないのか?

 

ところで、『なぜモニエル瓦は専用塗装でないといけないんだろう?』って思いますよね。

 

一番最初にも言いましたが、モニエル瓦は「非常に特殊な構造をした瓦」なんです。

だから業者も取り扱いが難しく失敗が多い瓦だからです。

 

何が特殊で、どんな失敗が多いのか、深掘りしていきます。

知っておくと、業者の依頼の仕方にも必ず役立ちます。

 

失敗例

  • セメント瓦と間違えてセメント瓦用の塗料で塗装してしまう。

 

モニエル瓦の不具合(塗料が剥がれてくる)のほとんどは、これが原因です。

セメント瓦と間違えて塗ると、数年後かなりの確率で塗装がボロボロ剥がれたりします。

理由は「モニエル瓦は、セメント瓦と違い瓦の表面に特殊な加工をされているから」です。

 

※「モニエル瓦の構造体」はこうなってます。

  1. 瓦の表面に「スラリー層」と呼ばれる(色が付いたセメント)を塗って着色している。
  2. その上に、クリヤー塗料でコーティング加工して仕上げている。

 

特殊な部分というのは、その「スラリー層」という着色セメント材です。

これが塗り替え時に厄介なわけです。

 

※「剥がれる仕組み」がこちら

  1. 年数が経つと、まずコーティング部分が劣化して剥がれてくる。
  2. 瓦表面にスラリー層が出てくる。
  3. のちにスラリー層は劣化しポロポロ剥がれ、瓦との密着性がなくなる。
  4. その上に新たに塗装しても、結局スラリー層ごと一緒にスラリーと剥がれる(笑)

 

こんな感じです。

 

そしてその対策としてはこちらです

  1. 剥がれの原因であるスラリー層を下地処理(洗浄)でしっかり落としてもらう。
  2. モニエル瓦専用塗料で塗装してもらう。

 

1.は業者にしてもらう作業になりますが、『スラリー層をしっかり落として塗装してもらいたい』と念を押しとけば安心でしょう。

仮にスラリー層自体を知らない業者であれば、ちょっと任せるのを考え直した方がいいかもしれません。

 

あと、上記対策をしたとしても100%剥がれの可能性がなくなる、というわけではありません。

あくまでも不具合の可能性を最大限下げるための、最も良い対策と考えてください。

 

モニエル瓦の塗り替えは、屋根塗装の保証年数なども業者に確認しておくとよいでしょう。

塗装の保証についてはこちらも併せてどうぞ。

保証は本当に必要?保証内容や期間の疑問を解決します。

 

セメント瓦と乾式コンクリート瓦の見分け方

 

さて、次は見分け方です。

『モニエル瓦の注意点はわかったけど、そもそもうちはモニエル瓦なのか?』と不安な方もいると思います。

 

…と、その前に「モニエル瓦」の簡単な説明だけしときますね。

 

実は、「モニエル瓦」っていうのは商標で、旧社名:日本モニエル社が作った瓦の商品名なんです。

それが世の中に数多く普及して、いつしかモニエル瓦と呼ばれるようになりました。

正式には「乾式コンクリート瓦」に分類されます。

 

乾式コンクリート瓦は、モニエル瓦以外に「スカンジア瓦」や「クボタ洋瓦(パラマウント瓦)」「ハルモリック乾式瓦」などがあります。

いずれも「乾式コンクリート瓦」です。

 

さて、本題に戻ります。

乾式コンクリート瓦(モニエル瓦)の見分け方は、2パターンあります。

 

  1. 建築確認申請書を確認する
  2. 瓦本体を確認する

 

1.「建築確認申請書」は、新築時に図面などが一緒になっている分厚めの書類です。

その中に「建築物別概要」という項目があって、その中の「屋根」を見ると種類が書いてあります。

「乾式コンクリート瓦」もしくは上記記載のそれに該当する名前があれば確定です。

 

2.「瓦本体から調べる」方法は、写真を見てもらった方がわかりやすいので載せておきます。

 

 

こちらの写真はモニエル(乾式コンクリート)瓦です。

 

ちなみにこれ、業者にセメント瓦用塗料を塗られてしまい、青色の塗料がボロボロと剥がれてしまっている状態です。

ひどい状態です。。。

もうこうなってしまってはどうすることも出来ないことも多いです。

ですから業者任せにせず、しっかりと自身でも瓦の種類を確認して把握した上で業者に依頼して下さい。

 

見分け方は、写真にあるように「小口(瓦の断面部)」を確認してください。

【ボコボコ】 ⇒ 乾式コンクリート瓦(モニエル瓦)

【ツルツル】 ⇒ セメント瓦

 

※決して瓦の形状(見た目)で種類を判断してはいけません※

 

パッとみ、モニエル瓦もセメント瓦も、ほとんど見分けが付きません。

プロでもよく見ないと間違えます。

瓦の予備(差し替え用)などがあればより簡単に小口の確認できます。

 

モニエル瓦のまとめ

 

今回はモニエル瓦(乾式コンクリート瓦)について説明してきましたが、いかがでしたか?

 

最後にもう一度塗り替え注意点ポイントをまとめときます。

 

「モニエル瓦の失敗しない為の対策point」

  • 乾式コンクリート瓦かどうか自身で確認する
  • 業者に下地処理(洗浄)の際「スラリー層」をしっかり除去してもらうように依頼する
  • 必ずモニエル瓦専用塗料を塗ってもらう

 

ちなみにモニエル瓦は現在製造中止なので、差し替えの瓦の入手が困難です。

代替えの瓦もなかなか入手が出来ないことが多いです。

もし瓦自体の状態が良くないのであれば、屋根瓦の葺替(瓦の全交換)も視野に入れ検討されるのもありだと思います。

但し、その際にかかる費用は塗装の値段よりもはるかに高くなります。

 

どちらにしても業者任せにはせず、しっかりと自身で家の状態も確認しつつじっくり判断していく。

それがなによりも大切だと思います。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。