モルタル壁の塗り替え時期と正しいメンテナンス方法

モルタル壁の塗り替え時期と正しいメンテナンス方法外壁塗装

今回は、外壁がモルタル造りのお住まいの方向けに役立つメンテナンス情報をお届けします。

 

✅本記事はこんな方が対象です。

  • 自宅の外壁がモルタル壁の方
  • これから塗装をしようと考えられている方
  • どのタイミングで塗り替えれば妥当か知りたい方
  • 手抜きされないためにも正しいメンテナンス知識を付けておきたい方

 

 

本記事を読むことで、モルタル壁の塗り替え適正時期ご自宅の劣化状況塗り替えるタイミング、さらには適切なメンテナンス方法などが分かります。

 

特に、モルタル壁にはモルタル壁特有の補修方法や注意事項などもありますので、ぜひ最後まで読んでご自宅の外壁塗装に役立ててください。

 

この記事を書いた人
Masaki

アパート・マンションなどの大型物件から戸建住宅まで、約20年以上にわたり建築塗装全般に携わる。営業から現場管理、会社経営に至るまで経験、本当に役立つ外壁塗装情報を独自の視点から発信中。◆詳しいプロフィールは名前をクリック◆

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モルタル壁を長く綺麗に保つ秘訣は「定期的な塗り替え(再塗装)」

 

一般住宅のモルタル壁を長く綺麗に保つ秘訣は、定期的な「塗り替え(再塗装)です。

 

モルタルの素材自体の防水性は非常に低いため、新築時には外壁表面を塗料でコーティングしています。しかし、年数の経過とともに徐々に劣化し、モルタルが雨水をしみ込むようになり、乾燥収縮を繰り返してクラック(ひび割れ)や亀裂が発生します。

 

30年持つといわれるモルタル壁も、定期的なメンテナンスを行ってこそ維持できるということです!

 

 

モルタル壁の塗り替え時期

 

モルタル壁の塗り替え時期は、新築して、もしくは一度塗り替えてからだいたい8〜10年目が目安となります。

 

ただし、家の構造や建っている地域・立地などにより塗り替え時期は変わってきます。ですので、年数で判断するより、現在の家の状態から塗り替え時期を判断するのが一番です。

 

 

人間の身体と同じで、年齢だけで健康かどうかは判断できないということですね!



年数経過とともに現れるモルタル壁の劣化症状4段階(レベル1〜4)

 

では次に、モルタル壁が年数が経つとどのような劣化症状が出てくるのかを4段階に分けて画像付きで解説していきます。

 

これらはご自宅の塗り替え時期の指標になりますので、ぜひ比較しながら確認してみてください。

 

 

モルタル劣化レベル1「コケ、カビ」

モルタル劣化レベル1「コケ、カビ」
北側の陽が当たらない壁によく発生するコケ・カビ

 

モルタル壁の劣化第一段階では、まず「コケやカビ」といった汚れが付き始めます。

 

モルタル表面は凹凸があるため、サイディングなどと比べると水はけが良くないため、どうしても汚れが流れ落ちにくいのです。

 

ただし、コケ・カビなどの汚れは直接的にモルタル壁を痛める要因にはならないため、心配する必要はありません。あくまでも美観の問題だけです。

 

コケ・カビなどの汚れはまだ大丈夫ですよ!

 

 

モルタル劣化レベル2「ヘアクラック(細かいひび割れ)」

モルタル劣化レベル2「ヘアクラック(細かいひび割れ)」
築11年目の和風のお住まい。ヘアクラックが出始めている。

 

続いて現れる症状が「ヘアクラック」です。ヘアクラックとはその名の通り、髪の毛状の細いひび割れのことです。※幅0.3㎜以下、深さ4mm以下のクラック

 

ヘアクラックの症状が現れるのは、早ければ6〜7年目あたりです。これは新築時の塗装グレードにもよりますが、新築の約8割以上は一番グレードの低いアクリル塗料で塗装されているためです。

 

特に、窓枠サッシ周りや玄関周り、南側の日差しが強い外壁などに多発しますので注意して確認してみてください。

 

ヘアクラックが発生していれば塗り替え適正時期です!

 

 

モルタル劣化レベル3「クラック(大きなひび割れ)」

モルタル劣化レベル3「クラック(大きなひび割れ)」
築24年のお住まい。ご自身で補修していたクラックがさらに大きくなってしまった様子

 

次はクラック(大きなひび割れ)です。先ほどのヘアクラックをそのまま放置すると徐々にヒビが大きくなります。※幅0.3mm以上、深さ4mm以上のクラック

 

他にも地震や地盤の揺れにより起こるクラックもありますが、どちらにしてもモルタル壁の中に雨水が入りこむ要因ですから、早めに補修をして塗り替えをしてあげることが必要です。

 

補修費用が高くなる前に早めに塗り替えしましょう!

 

 

モルタル劣化レベル4「剥がれ」

モルタル劣化レベル4「剥がれ」
築36年のお住まい。モルタルの上に漆喰を塗っていたが、モルタルごと剥がれてしまっている状態

 

劣化の最終段階がモルタル壁の「剥がれ」です。クラックした箇所から雨水が侵入し、モルタルの中にあるラス(金網)が錆びつき膨張、次第にモルタルが外壁から剥がれ落ちます。

 

こうなるとモルタル壁自体のやり直しが必要であり、莫大な補修費用がかかってきます。そしてこの状態を放置すると、建物の躯体(木部)まで雨水が侵入し腐食し、最終的には室内への雨漏れやシロアリなどの被害に繋がっていきます。

 

早急に補修し塗り替えをする必要があります!

 

 

【要注意】モルタル壁の劣化具合はチョーキング現象では測れない!

【要注意】モルタル壁の劣化具合はチョーキング現象では測れない!
築18年のお住まいだが、ほとんどチョーキングが手に付かない。逆にボロボロと骨材が落ちてくる。

 

一般的に外壁の痛みを測る上でよく目安にされるのが「チョーキング現象」です。チョーキング現象とは、外壁をそっと手でなぞるとチョークのような白い粉がつく症状のこと。

 

ただ、このチョーキング現象はモルタル壁にはほぼ使えません。なぜなら、モルタル壁の表面はザラザラな凹凸になっていることが多く、白い粉(チョークのような粉)が手に付きにくいからです。

 

「うちはチョーキングしていないからまだぜんぜん大丈夫!」なんて思っていたらいつの間にか外壁に大きなクラックが…、なんてことにならないようにご注意ください。

 

【補足情報】

  • チョーキングが手に付きやすい壁…ボンタイル
  • チョーキングが手に付きにくい壁…リシン・スキン・スタッコ

 

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モルタル壁の正しいメンテナンス方法

 

では最後に、モルタル壁の正しいメンテナンス方法について解説します。

 

以下の内容は、モルタル壁を塗り替える際に行う補修作業になります。正しいメンテナンス知識を知っておくことで塗装業者の良し悪しの判別にも繋がりますし、何より騙されているんじゃないか?という不安にかられる心配がなくなりますので、ぜひ知っておきましょう。

 

※注意:モルタル壁の補修方法や塗装工法に関しては、業者により考え方や工法に若干違いがあることがあります。

 

 

1.コケ・カビなどの汚れは高圧洗浄で綺麗に洗い流す

 

コケ・カビなどの汚れは、高圧洗浄で綺麗に洗い流すことが可能です。強靭な汚れには薬品洗浄をすることもありますが、ほとんどの場合は通常の高圧洗浄で問題ありません。

 

家庭用の高圧洗浄機で一点集中にして汚れを取っている方がいますが、あれは汚れが落ちているというより、表層(塗装の膜)ごと削ってしまっている状態です。一旦綺麗にはなりますが、モルタル表層の塗膜を傷つけてしまっているので、余計に汚れがつきやすくなり劣化速度も早まります。



2.モルタル壁のクラック(ひび割れ)には下地調整が必要

 

先述したようにクラックには「ヘアクラック」と「構造クラック」の2種類あります。

 

ヘアクラック(幅0.3㎜以下、深さ4mm以下)は、塗装(下塗り材)で隙間を埋めることができますので特に補修の必要はありません

 

一方、構造クラック(幅0.3mm以上、深さ4mm以上)はひび割れた箇所にシーリングを充填する必要があります。雨水がモルタル壁の中に入り劣化するのを防ぐためです。補修した箇所はミミズ腫れのような段差ができてしまうため美観は悪くなります。



3.一般住宅のモルタル壁にはVカット補修工法はあまりおすすめしない

 

最近では、一般住宅のモルタル外壁でもVカット工法でクラック補修を行う業者が増えてきました。

 

Vカット工法とは、クラックに沿ってサンダーでV字にカットして、ブラシで埃を除去した後にプライマーを塗布して樹脂モルタルやシーリング材で充填する工法です。

 

モルタル壁の構造クラックをサンダーでVカットしている様子

一般住宅のモルタル壁の厚さは約3cm。深く削りすぎるのも良くない。

 

 

Vカット工法のメリットとしては、

  • より深くまでシーリングを充填することができる
  • 補修した段差が目立たなくなる

などがありますが、一方で一般住宅のモルタル外壁は通常3cm程しか厚みがないため、削りすぎると別のリスクが発生するのも事実です。

 

安易にVカットすれば大丈夫、というわけでもないんですよ。そもそもVカット(Uカット)は、鉄筋コンクリート(PC造)のクラック補修工法ですから。



4.モルタル壁の下塗り材には微弾性フィラーを使用

 

モルタルの最大のデメリットはやはりクラック(ひび割れ)や亀裂です。そのデメリットを補ってくれるのが下塗り材「微弾性フィラー」です。

 

微弾性フィラーの画像

画像は日本ペイントのパーフェクトフィラー。微弾性フィラーで塗ると白い色になる

 

 

微弾性フィラーとは、ゴムのような収縮性に富んだ性質を持つ下塗り塗料のことで、これをモルタル壁に塗ることでモルタルのクラックを表面まで出さないような効果が期待できます。

 

ほとんどの塗装業者さんはモルタル壁には微弾性フィラーを使いますので、あえてこちらから指定する必要はありませんが、念の為覚えておくと良いでしょう。

 

 

5.老朽化が進んでいるモルタル壁にはマスチックローラーで厚塗りを

 

モルタル壁の老朽化が進み、目に見えて何箇所もクラックが確認できる場合は、微弾性フィラー(下塗り)をマスチックローラーで仕上げます。

 

マスチックローラーとは、塗料を厚付けするための特殊なローラーで、外壁表面が小波のような凹凸のある表情に仕上がります。

 

外壁塗装のマスチックローラー仕上げ

マスチックローラーで仕上げたモルタル壁。波打ったような模様に仕上がる。

 

マスチックローラーで仕上げるメリットは、クラック補修跡の段差が目立ちにくくなる点と、厚塗りすることで施工後のクラック防止になる点です。デメリットは厚塗りをする分若干塗料代が高くなるぐらいです。

 

 

まとめ:モルタル壁の塗り替え時期と正しいメンテナンス方法

ということで、今回はモルタル壁のメンテナンスや塗り替えリフォームについて掘り下げて解説してきました。

 

意外に知らないことだらけだったのではないでしょうか。外壁の素材一つで、こんなにもメンテナンスの仕方が異なるものなんですよね。

 

では最後に、本記事の重要な点をまとめておきます。

 

 

✅【まとめ】モルタル壁のメンテナンス(塗り替え)の注意すべき5項目。

  1. モルタル壁の塗り替え時期の目安は築8年あたりから。

  2. 外壁にヘアクラックが入り始めたら塗装時期と考えよう。

  3. モルタル壁はチョーキング現象が分かりづらいので注意!

  4. 構造クラックはしっかり補修した後に塗装をすること。

  5. 下塗りには微弾性フィラーを塗るとクラックが入りにくくなる。

 

 

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