
ご近所は90万て言ってたけど、うちは120万!?
もしかして騙されてる?
外壁塗装の見積もりを取ると、きっとこんな不安や疑問を持つ方も多いんじゃないでしょうか?
じつは外壁塗装って、一軒一軒その家によって塗装費用(相場)が変わる工事なんですよね。だから、提示された見積もり金額の妥当性が分からないっていうのは、外壁塗装初心者ならみなさん感じることなんですよ。
そこで今回は、外壁塗装の価格が決まる要素の一つでもある「家の構造」にフォーカスして、費用が高くなる家の特長や、安く済む家の特長を具体的な実例を挙げながら、分かりやすく解説していきます。
■本記事を読むと下記内容が分かります。
- 自分の家が高くなるのか安く済むのかが事前に把握できる
- いざ見積もりを取った際の心の準備もできる
- 高額な見積もりを出してくるおかしな塗装業者に騙される心配もなくなる
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外壁塗装の費用が高くなる家の特徴

こちらが外壁塗装の費用が高くなる家の代表的なケース8つです!
- 3階建て以上の家
- 家の形状が特徴的(いびつ)
- 外壁の表面がデコボコしている
- 窓が少ない家
- 敷地が狭い・障害物がある
- 屋根が急勾配(とんがり屋根)
- 屋根がフラット(屋上防水)
- 築20年以上で未塗装
※クリックするとその場所にスキップできます。
では、一つずつ解説していきます。
3階建て以上の家
3階建ての家にお住まいの方は、「足場代」と「塗料代」(外壁を塗る工賃)が高くなります。
理由はご存知の通り、その分外壁の面積が広くなるためです。

特に「足場」は、高所作業になればなるほど㎡単価も上がる傾向にありますので、「3階建てだから2階建ての1.5倍」とはなりません。
■2階建てと3階建ての足場費用の比較例
- 2階建ての場合
外壁180㎡×900円(㎡単価)=162,000円(足場代) - 3階建ての場合
外壁270㎡×1,000円(㎡単価)=270,000円(足場代)
このように、階数(高さ)が上がれば足場の㎡単価も上がりますので、外壁面積(㎡数)は1.5倍なのに、足場代は1.6倍になったりします。
家の形状が特徴的(いびつ)
特徴的なカタチをした家のにお住まいの方も、先程と同様に「足場代」と「塗料代」が高くなります。
■例えば下記のようなカタチをした家です。
これらの家が高くなる理由は、外周が長くなればなるほど外壁面積が広くなるためです。

外壁面積は
「家の外周り×家の高さ」

上図のように、家のカタチ次第で外周はかなり変わってきます。
ですから費用も一軒一軒違ってくるんですね♪
※上の図以外にも、外周が長くなるタイプの家は、外壁面積が広くなり費用が上がります。
外壁の表面がデコボコしている
続いて、外壁の表面がデコボコしている家にお住まいの方も、余計に塗料を使用しますので「塗料代」が若干上がります。
■例えばこんな外壁
※上記画像は一度塗装済みの外壁。本来はもっと目が粗い。
これらの外壁は通常より塗料が多く必要であったり、4工程(下塗り2回・中塗り・上塗り)で仕上げなくてはいけないケースもあるので費用が多少高くなります。

外壁塗装は、3工程(3回塗り)で仕上げるのが一般的です。
窓が少ない家
続いて、窓が少ない家にお住まいの方。
こちらも塗る面積「㎡数」が広くなるため外壁塗装が高くなります。
見積計算上の㎡数は、実際に塗装する面積だけを積算しますので、窓や玄関ドアなどの塗らない部分は差し引いて計算します。

逆に、和風のお住まいなどは南面に窓が多かったりしますので、意外に面積が狭く安くなることもありますよ♪
敷地が狭い・障害物がある
続いては、敷地が狭い家や障害物がある家。
こちらは「足場代」が高くなります。
足場屋さんにもよりますが、家から塀(隣との境界線)が90cm以下の場合、通常の足場では組めなくなることがありますので、費用が高くなる場合があります。
それと、サンルームや屋根付きデッキがある場合も、足場が組みにくかったり屋根の取り外しがあったりと手間がかかるので、別途費用が掛かる場合もあります。
屋根の傾斜が急勾配(とんがり屋根)
屋根が急な傾斜の家にお住まいの方は、「屋根足場」が必要になりますので、通常の足場とは別に10~20万近く必要になります。(※屋根を塗装する場合に限る)
屋根に足場を掛けるかどうかは塗装業者次第ですが、これまでの経験上「5.5寸」あたりから足場を掛けるはずです。

せっかくの外壁塗装工事、事故などされたら元も子もないのですよね。
屋根の勾配は、設計図面にも記載してあるので確認してみて下さい♪
屋根がフラット(屋上防水)
続いては、鉄筋コンクリート造りで屋根がフラット家にお住まいの方。
このタイプは「屋上防水工事」が必要なので、数十万から場合によっては数百万の費用が掛かります。
コロニアル瓦やセメント瓦などの一般的な屋根瓦の塗装費用と比較すると、かなり大きな金額になりますので、しっかりとした予算組しておくと良いでしょう♪
築20年以上で未塗装
最後は、築20年以上で未塗装の家です。
こちらは、塗装する前に「補修する為の修理費」が発生する場合があるので、その分外壁塗装費が上がります。

家は20年以上放置しておくと、どうしても痛みが出ます。
塗装では痛みを直すことは出来ませんので、まず補修をしないといけないわけですね♪
他にも年数が経過するとさまざまな痛みが出ますので、その分だけ補修費用は高くなります。
外壁塗装の費用が安く済む家の特徴

続いては、外壁塗装が安く済む家の特徴です。
- 平屋の家
- 窓が多い家
- 雨戸や戸袋が少ない家
- 洋風の家(木部が少ない家)
- 陶器瓦・粘土瓦など屋根の塗装不要な家
こういったお住まいは外壁塗装が安く済む家の特徴です。
平屋の家
平屋のお住まいは、外壁の面積が狭いためその分「塗料代」「手間代」「足場代」などが安く済みます。

業者によっては可動式の簡易足場で作業するところもありますよ。
窓が多い家
窓が多いお住まいも、外壁塗装費用は安く済みます。
理由は、外壁面積(塗る面積)が少なくなる為です。

和風のお住まいなどは、南面に大きな掃き出し窓がある場合が多いですね♪
雨戸や戸袋が少ない家
雨戸や戸袋が少ない家は、外壁や屋根以外の「その他の塗装費用」(付帯塗装)が安く済みます。

雨戸一枚塗装すると、通常1,500~3,000円程度の費用が掛かります。
洋風の家
洋風のお住まいも先程と同様に、「その他の塗装費用」が少なく済みます。
理由は、洋風の家の方が構造がシンプルで塗りやすいためです。

逆に、玄関などが木造づくりの和風のお住まいは数十万の費用が掛かることも。
※玄関柱・梁・面格子・鴨居など
屋根が陶器瓦・粘土瓦の家
陶器瓦や粘土瓦の場合は、「屋根を塗装する必要がない」ので外壁塗装は安く済みます。

屋根塗装の費用は、建坪30坪で約30~50万ぐらいです。
まとめ:外壁塗装の費用が高くなる家と、安く済む家の特徴

今回は、外壁塗装で「高くなる家」と「安く済む家」の特徴を解説してきました。
最後に、今回の内容をまとめておきます。
■外壁塗装が高くなる家の特徴
- 3階建て以上の家
- 家の形状が特徴的(いびつ)
- 外壁の表面がデコボコしている
- 窓が少ない家
- 敷地が狭い・障害物がある
- 屋根が急勾配(とんがり屋根)
- 屋根がフラット(屋上防水)
- 築20年以上で未塗装
■外壁塗装が安くなる家の特徴
- 平屋の家
- 窓が多い家
- 雨戸や戸袋が少ない家
- 洋風の家(木部が少ない家)
- 陶器瓦・粘土瓦など屋根の塗装不要な家
前もってご自宅の費用相場を知っておくことは、悪質な業者に騙されない事前対策にもなります。
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