今回は、旭化成ホームズ、ヘーベルハウスにお住まいの方で、屋根、外壁塗装を考えられている方を対象に記事を書いています。
ヘーベルハウスに限らず、大手ハウスメーカーにお住まいの方にも、役立つ内容になりますので、ぜひ最後まで読んで参考にして下さい。
✓ こんな悩みを持った方に最適です
- ハウスメーカーの外壁塗装の金額が高い
- 他の塗装業者で工事すると、アフターが心配
- 他の塗装業者で工事すると、保証が切れる心配
- みんなどうしているのか、知りたい
- なんでハウスメーカーは塗装工事費が高いか知りたい
- 特殊な外壁材だから、他で任せるのが心配
こういった悩みが解決されると共に、皆さんが一番気になっている「延長保証の必要性」や「ハウスメーカーの思惑」も同時に理解できるようになります。
少しでも、皆さんの外壁塗装工事の役に立つ、良い情報をお届けできれば幸いです。
ヘーベルのパワーボードは、ハウスメーカーで塗装したほうがいいのか?

まず、ヘーベルハウスの外壁材である「パワーボード」の塗装工事(塗り替え)は、ハウスメーカーで工事するべきか?ですが、実はまったくそんなことはありません。
個人的にはむしろ、他塗装業者で施工することをオススメします。
最大の理由は、ヘーベルハウスは「工事価格が高い」からです。
もちろんこれはヘーベルハウスに限ったことではなく、大手ハウスメーカーどこも一緒です。

でも、パワーボードはヘーベル独自の外壁材でしょ?
他の塗装業者に任せても大丈夫?
と、思われる方もいるでしょう。
まったく問題ありません。
実は、ヘーベルハウスの外壁材である「ヘーベルパワーボード」とは商標で、旭化成建材が製造販売しているALCパネル外壁材のことなんです。
✓ ALCとは
「autoclaved lightweight aerated concrete」
頭文字を取ってALC(エーエルシー)
【軽量気泡コンクリート】
- 内部に細かい気泡を入れ込むことにより、軽量かつ強度に優れ、断熱性、耐火性などをあわせ持ったコンクリートパネルのこと
【ALCパネルの主な国内販売元】
- クリオン株式会社…クリオンパネル
- 住友金属鉱山シポレックス株式会社…スーパーボード
- 旭化成建材株式会社…ヘーベルパワーボード
上記のように、ヘーベルハウスの外壁材「パワーボード」は、なにもヘーベルハウスのみが扱っている特殊な外壁材ではありません。
最近では、ビル・マンション、ハウスメーカーなら「ユニバーサルホーム」、アパートであれば「東建コーポレーション」など、建築業界では広く使用されている一般的な外壁材なんですね。
ですから、『パワーボードは特殊な外壁だから…』と、無理してヘーベルハウスに塗装工事を依頼する必要はないわけです。
ヘーベルハウス(ハウスメーカー)の塗装は、なぜ工事費が高い?

では、なぜヘーベルハウスは、塗装工事の価格が高いのか?
その理由は、「管理費を取られるため」です。
これはヘーベルハウスだけではなく、どのハウスメーカーも一緒です。
ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)で建てたお客さんは、その後の塗装やリフォーム工事のアフターメンテナンス相談については、グループ会社の「旭化成リフォーム」とのやり取りになります。
- セキスイハイムならば「セキスイファミエス」
- 住友林業なら「住友林業ホームテック」
- セキスイハウスなら「カスタマーズセンター」
というように、大手ハウスメーカーは、基本的にグループ会社がアフター専門会社の対応なんですね。
しかし、それらの会社は「施工管理会社」です。
ようするに、工事を管理する会社ということです。
ですから、実際に塗装工事をする会社は、あなたのお住まいの地域にある地元塗装店ってことです。
結局ヘーベルハウス、及び大手ハウスメーカーは、「塗装費が高い」というより「施工管理費などが上乗せされる分、結果的に塗装工事の費用が高くなってしまう」です。
ちなみに、私のこれまでの経験からいうと、ハウスメーカーの管理費は少なくとも30%は取っているんではないでしょうか。
仮に200万の外壁塗装工事であれば、約60万が管理費として計上されている計算です。
もちろんその60万を管理費と分かった上で「安心料」としてお支払いするのもいいかと思いますが、同じ施工品質で、同じ塗料であれば、安いに越したことはありませんよね?
最近では、インターネットの普及とともに、欲しい情報が一瞬で手に出来るようになりましたので、賢い選択をする方がとても多くなりました。
✓「相見積もりで成功させたい方」は、こちらの記事に目を通しておいて下さい。
外壁塗装で失敗する人は、間違いなくこれが原因です。

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ヘーベルのパワーボードを他社で塗装した場合、保証はどうなる?

しかし…他社で塗装したらメーカー保証はどうなるの?
みなさんココが一番気になるところなんですよね。
結論からいうと、ヘーベルハウス以外の会社で塗装工事をすると、メーカー保証は延長されなくなります。
ちなみに、ヘーベルハウスの延長保証の条件がこちら⇩
- ヘーベルハウスが指定した有償メンテナンス工事を
- ヘーベルハウスが指定した業者で工事しないといけない
※有償メンテナンスとは、外壁・屋根塗装の他、コーキング打替え、ベランダ防水など、メーカーが指定した工事を有料でしなくてはいけない、必須メンテナンス工事のこと。

だったら、やっぱりヘーベルにお願いするしかないかぁ。
…ってなりますよね(笑)
そう、それがハウスメーカーの顧客戦略なんです。
ちなみにこれは余談ですが、この有料の必須メンテナンスの工事内容がけっこう曲者で、特に現状必要ない部分まで必須工事としていることも多々あります。
極力、クレームなどのリスクを減らすためにしている工事なんでしょうけど、私ども塗装業界関係者からいわせれば、有り得ない自己都合工事です。
そもそも、ハウスメーカーの延長保証って必要なの?


うちで塗装工事しないと、延長保証はしませんよ!
なーんて言われてしまうと、どうしても不安になりますよね。

嫌われたらどうしよう…
ヘタしたら今後の付き合いがなくなるんじゃないかな…
といった心境になること間違いなしです(笑)
でも、ちょっと待ってください!
- そもそも、ハウスメーカーの延長保証って必要なのでしょうか?
- 仮に問題が生じたときに、メーカーはどこまでの保証をしてくれるのでしょうか?
確かに冷静に考えてみると、そこまで必要のない工事をして、高いお金を払ってまで、延長保証にこだわるべきなの?って疑問が出てきますよね。
これを把握していないと、どうするかの判断ができませんからね♪
ということで、次項ではハウスメーカーの「延長保証の必要性」や、「具体的な意味合い」について、ぶっちゃけた話をしていきます。
ハウスメーカーの延長保証って、何をしてくれるの?
ハウスメーカーの延長保証は、家に何か不具合があった時に、メーカーが対応してくれるものです。
✓ 具体的な保証対応内容がこちら
- 点検で見つかる不具合は、有償修理・補修
- 年数経過による劣化部位は、有償交換
- 有償での塗装工事は、1~3年保証
- 風水災被害は、お客さんの「住宅総合保険」で対応
無料対応は、基本的に「点検」のみとなります。その他は有償対応。

えっ!?延長保証してもほとんど有料なの!?
そうなんです。
ハウスメーカーの延長保証をして無料なのって「建物診断、定期点検」ぐらいなものなんです。
…と考えると、「延長保証するメリットってある?」と感じてしまいますよね。
しかもその程度の対応なら、今はどの塗装会社もしていますしね♪
ハウスメーカーの延長保証制度の目的・理由
では、「なぜハウスメーカーは、そこまでして延長保証に力を入れているのか?」についてです。
理由としては色々ありますが、一番の目的は「顧客を抱え込む為」にあると考えます。
早い話、「顧客からのリフォーム売上目的」です。
ここで、もう一度「ハウスメーカーの保証延長の条件」を確認してみましょう。
✓ 延長保証の条件 ⇒ ハウスメーカーのねらい
- メーカー指定の有償メンテナンス工事をすること
⇒ 工事内容に口出しさせない - メーカー指定の会社で施工すること
⇒ 相見積もりさせない
いわずもがな、完全ハウスメーカー主導の賢い営業戦略。
「建てた会社」という立場をフルに利用した、まさに囲い込み営業スタイルです。
こういった裏話を理解すると、『あーね、なるほどね』となりますが、延長保証制度の実態を知らない方は、ハウスメーカー担当者の『他社で工事すると保証がなくなりますよ?』の一言で不安になり、価格が高くても仕方なくハウスメーカーに一任してしまうんですねー。
まぁ、今はどこのハウスメーカーも新築の売上は低迷してますし、「延長保証」と銘打って「現在の顧客」をいかに収益に組み込んでいくか、に力を入れているのだと思われます。
延長保証が切れた後のハウスメーカー対応はどうなる?

さて、最後に「延長保証が切れた後のハウスメーカー対応はどうなってしまうのか?」を解説していきます。
私はこれまで、ハウスメーカーで建てられた、数多くのお客さんのお住まいを塗装してきました。
そして、今でも長くお付き合いさせて頂いているお客さんも数多くいます。
そこで、「延長保証が切れた後のハウスメーカーが、実際どのような対応になったか」を訊いてみたら、その答えは予想外のものでした。
✓ その回答がこちら
- 以前より対応が早くなった
- 最初から見積もり金額が安く出るようになった
- 値引きしてくれるようになった
- 一生懸命になった気がする
集計してみると、『以前より対応が良くなった』という声が圧倒的に多かったんです。
正直驚きました。
でも、よくよく考えてみるとその理由が分かります。
他業者を入れたことで、いい意味でハウスメーカーが競争意識を持ってくれた、ということです。
それに、他社で塗装工事した後、「対応してくれなくなった」や「対応が悪くなった」という回答はありませんでした。そのあたりは、さすが大手だな、と逆に感心させられました。
ですから、ヘーベルハウス、もしくはハウスメーカーにお住まいの方は、ぜひ他社塗装会社も視野に入れながらの塗装工事の検討をおすすめします。
「信頼できる塗装業者の見極め」は、こちらの記事を見て下さい。
こちらも、とてもわかりやすく解説してます。

地元で見積もりしてくれる塗装屋を探すのはこちら⇩が便利です。
【まとめ】ヘーベル パワーボードの塗装、ハウスメーカーに頼むべき?他社で頼んだ場合どうなる?

ということで今回は、ヘーベルハウスの家は、塗装工事もヘーベルハウスに頼むべきなのか?について解説してきました。
それと、ハウスメーカーの延長保証についてもお話ししましたね。
多少なりとも疑問が解消されましたでしょうか♪
確かに、一昔前までは「家を建ててもらった会社にすべてお願いする」が一般的でした。
でもそれは、ほかに頼むところがなかった、知り合いがいなかったから、なんですね。
しかし、今は情報社会。
誰もが「より良い工事をする業者」を「自分自身で選ぶことが出来る時代」になったわけです♪
それと最後にお伝えしたいのは、今回テーマにした「塗装工事をハウスメーカーで頼むべきか、他社で頼むべきか」ということも大切なことなんですが、それ以上に、どこに頼んだとしても良し悪し判断できる『情報や塗装の基本知識』も重要です。
ようするに、
が根底にあっての今回の話になりますので。
当サイトでは、私のこれまでの経験を元に、ホントに役立つ記事を書いていますので、ぜひ参考にして、塗装の基本知識を習得して、より良い外壁塗装工事に繋げて下さい♪
