1液と2液の違いってなに?結局どっちの塗料を選べば良いの?

1液と2液の違いってなに?結局どっちの塗料を選べば良いの?

 

見積書を比較していたり、塗料カタログなどを見ていると目にとまる「1液型」「2液型」の文字。

なかには、塗装業者から塗料の説明を受けて疑問に感じた方もいるのではないでしょうか。

 

 

ということで、今回は外壁塗装工事に使用する塗料の種類「1液型・2液型」について、初心者でもわかりやすく解説していきます。

 

塗料の専門的な難しい話はさておき、ココでは外壁塗装工事をする際に必要な情報だけをピックアップして解説していきます。工事する上で不要な知識などは完全に省いてお届けします。

 

 

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目次

塗料の1液と2液とは?

 

まず、塗料(主剤)はそのままでは使用できません。粘着性があるためドロドロの状態です。

 

ですので、塗料に「」や「シンナ」を混ぜ合わせて、サラサラの状態にしてから外壁や屋根に塗装していきます。これが1液型塗料です。

 

◆主剤に1つの液(水かシンナーのどちらか)を混ぜ合わせて使うので「1液型」です。

1液型塗料の図解

 

 

 

次に2液型

今度は、さきほどの1液型塗料に「硬化剤」を混ぜ込んで使うタイプです。

硬化剤とは、塗料を早く固めてくれる(乾燥させてくれる)液剤のこと。

 

◆主剤に2つの液を混ぜて使用するので、これを「2液型」と呼びます。

2液型塗料の図解

 

 

とても簡単ですよね。

ちなみに、水で希釈するのが水性で、シンナーで希釈するのが油性です。

 

外壁塗装に使う塗料は水性と油性、どちらが良い?

 

 

1液型塗料と2液型塗料の違い【重要】

では次に、1液と2液ではどのような違いがあるのか。

 

まずは、実際に外壁塗装を検討する上でもっとも重要な「塗料の性能」と「価格」について比較していきます。

 

性能面の比較

塗料の性能(耐久性)は、1液型より「2液型」の方が優れています

 

理由は、専用の硬化剤を混ぜ合わせることで、強い塗膜(塗装の膜)が形成されるためです。これは塗料グレード問わず、すべてに共通します。

※塗料グレード:ウレタン・シリコン・フッ素などの品質ランクのこと

 

 

価格面の比較

塗料価格は、1液型より「2液型」の方が若干高くなります

 

これは、専用の硬化剤がセットで販売されているためです。こちらも塗料グレード問わず、すべてに共通します。

 

1液型と2液型塗料の特性とメリット・デメリット

 

続いて、性能・価格以外の特徴や、メリット・デメリットについても解説しておきます。

 

ここは、どちらかというと1液型と2液型の塗料の特性(性質)についての話なので、直接検討する上で関係してくることはあまりありません。

こういった性質があるのか、といった程度で流し読み下さい。

 

1液型と2液型塗料の比較表

  1液型 2液型
価 格 安い 高い
性 能 低い 高い
耐用年数 ±0 2~3年長く持つ
仕 様 使いやすい 使いにくい
乾燥時間 遅い 早い

 

1液型塗料のメリット・デメリット

もう少し深掘りしていきます。まずは1液型塗料から。

 

1液型塗料のメリット

  • 2液型より価格が安い(施主業者
  • 手軽に使えて使い勝手も良い(業者
  • 塗料も保管期間が長く、使いまわしがきく(業者
 

 

 

1液型塗料のデメリット

  • 耐用年数が2液型と比べると明らかに劣る(施主

 

 

ここで注目するべき点は、1液型塗料は「業者にとってデメリットがほとんどない」という点。
1液塗料が一般的に多く使われている理由は、こういった事情も絡んでいます。

 

 

2液型塗料のメリット・デメリット

続いて、2液型の特性とメリット・デメリットです。

 

2液型塗料のメリット

  • 1液型と比べ耐用年数が長くなる(施主
  • 速乾性に優れているため、天候が不安定な季節でも安心できる(施主

 

 

2液型塗料のデメリット

  • 塗料の費用が高くなる(施主業者
  • 硬化剤を計量カップで量らないといけないなど、手間と時間がかかる(業者
  • 一度硬化剤を混ぜ合わせると、すべて使い切らないといけない(業者
  • 突然の雨で、塗料がダメになることがある(業者

 

 

上記をみていただくと分かるように、2液型は非常に手間とリスクが伴う「業者デメリットが非常に多い」塗料なんですね。

 

ですから、本音を言えば1液型塗料を使う方が都合が良いわけです。

おすすめの塗料や人気の塗料が「1液型塗料」な理由は、じつはそういったウラ事情が関係しているんですね。

 

まとめ:外壁塗装には1液と2液どちらが最適か?どちらを選べば良いか?

まとめ:外壁塗装には1液と2液どちらが最適か?どちらを選べば良いか?

ということで今回は、外壁塗装工事で使用する「1液型・2液型塗料の違い」について解説してきましたが、ご理解頂けましたでしょうか。

 

 

結論としては、「2液型塗料」一択です。

 

コスト(塗料価格)は若干上がりますが、2液型塗料にはそれ以上の性能やメリットがあります。

 

 

『いろいろ考えるのがめんどくさい』って方は、とりあえず「塗料は、取り扱いが面倒なほど優秀」とだけ覚えておくと良いでしょう♪

 

 

当サイトでは、他では聞けない業界ウラ事情なども交えながら、本当に外壁塗装工事に役立つ情報をお届けしています。

 

 

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この記事を書いた人

年商6億の元塗装会社社長がお届けする外壁塗装の豆知識。業界20年の経験・体験をもとに、他では聞けない役立つ情報から裏情報までお届けしています!
<これまでの経歴>
大手不動産会社勤務、大手塗装会社勤務、2015年塗装会社設立、約20年以上にわたり建築塗装全般に携わり、現在は塗装業のコンサル事業を展開。

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