業界歴20年のプロが自信を持っておすすめするフッ素塗料7選!

業界歴20年のプロが自信を持っておすすめするフッ素塗料7選!

 

  • なるだけ長く持つ塗装をしたい
  • コスパが良い塗料で塗りたい

 

そんな願いを可能にしてくれる最高級塗料「フッ素

 

ただ、問題はフッ素塗料の種類が多すぎて、正直どのフッ素塗料が良いのか素人では分かりづらい点だと思います。

 

 

ということで、今回は各フッ素塗料の「カタログスペック」だけの評価ではなく実際に塗装してみた結果(数年後の経過)も含めて、本当にお薦めできるフッ素塗料を忖度なしで紹介していきます。

フッ素塗料で『絶対に失敗したくない!』という方必見です。

 

 

フッ素塗料の基本情報ついてはこちらを参照ください

 

フッ素以外の塗料の情報をお探しの方はこちら

 

目次

はじめに:本記事のおすすめフッ素塗料の選定基準について

まず最初に、フッ素塗料を使うなら

  1. 長く持つ
  2. コスパが高い

じゃないと使う意味がありませんので、今回はこれら条件を満たす為の基準で厳選していきます。

 

 

今回のフッ素塗料の選定基準

  1. 4フッ化フッ素」であること。
  2. 油性塗料」であること。
  3. 大手塗料メーカー」であること。

※クリックすると詳細記事に飛びます。

 

 

今回紹介する塗料以外にも、これら条件を満たしているフッ素塗料であれば、ほぼ間違いありません。

臭いが気になる方は水性系塗料という選択になりますが、個人的にはあまりお勧めしません。理由は、塗料の持ちが良くないからです。※持ち=耐用年数

 

 

ということで今回は、大手塗料メーカー油性(弱溶剤系)4フッ化フッ素塗料を中心に紹介していきます。

 

 

外壁用 フッ素塗料 おすすめベスト4選

まずは外壁塗り替え用のフッ素塗料から。

主に、サイディングボード、モルタル壁、ALCパネルなど、一般住宅の外壁材に使用できるフッ素塗料になります。

 

■外壁用のおすすめフッ素塗料は以下4商品。

  1. 日本ペイント
    DUFLON ファイン4Fセラミック
  2. KFケミカル
    セミフロンマイルドⅡ
  3. 菊水化学工業
    キクスイ SPパワーフッ素
  4. エスケー化研
    クリーンマイルドフッソ

 

※クリックするとその項目に即移動できます。

 

 

日本ペイント「DUFLON ファイン4Fセラミック」

日本ペイント「DUFLON ファイン4Fセラミック」
日本ペイント「ファイン4Fセラミック」カタログより抜粋

 

  • 商品名DUFLONファイン4Fセラミック
  • メーカー:日本ペイント
  • 主成分:4フッ化フッ素樹脂
  • 種 類:弱溶剤(油性)・2液形
  • 設計単価:4,620円/㎡
  • 規 格:JIS A6909 耐候形1種/JIS K5658 1級/JIS K 5659 1級

※設計単価は300㎡以上

 

フッ素塗料で迷ったならこちらがイチ押し性能、耐久性ともに間違いないレベル。塗料価格は多少高いですが、それだけの耐用年数があるのでコスパも良い。実際に同社水性フッ素を塗装した場合と10年後を比較してみたら、その差は歴然でしたよ。ホントおすすめ!

 

 

KFケミカル「セミフロンマイルドⅡ」

KFケミカル「セミフロンマイルドⅡ」
KFケミカル「セミフロンⅡシリーズ」カタログより抜粋

 

  • 商品名セミフロンマイルドⅡ
  • メーカー:KFケミカル
  • 主成分:4フッ化フッ素樹脂
  • 種 類:弱溶剤(油性)・2液形
  • 設計単価:4,350円/㎡
  • 規 格:JIS K 5659 1級

 

KFケミカルと聞いても知らない方も多いかと思いますが、創業70年の歴史ある老舗塗料メーカー。しかもKFケミカルは、フッ素塗料や無機塗料といった最高級塗料を専門で研究開発し続けています。暴露すると、日本ペイントの最高級フッ素塗料や無機塗料などを開発していたのも、じつはこの会社なんですよ。

 

 

菊水化学工業「キクスイ SPパワーフッ素」

菊水化学工業「キクスイ SPパワーフッ素」
菊水化学工業「キクスイ SPパワーフッ素」カタログより抜粋

 

  • 商品名キクスイSPパワーフッ素
  • メーカー:菊水化学工業
  • 主成分:4フッ化フッ素樹脂
  • 種 類:弱溶剤(油性)・2液形
  • 設計単価:3,900円/㎡
  • 規 格:なし

 

 

菊水化学工業のここ最近の高性能塗料は目を見張るものがあります。一部では「日本ペイントの塗料設計図が不正に持ち込まれたんではないか?」などと問題視されていますが、使う側としては、安くて高性能な塗料があるなら使わない手はないですね。JIS規格は通していませんが、塗料の性能は間違いない最高レベルにあります。

 

参考資料 ※日本ペイントが菊水化学を提訴

 

 

エスケー化研「クリーンマイルドフッソ」

エスケー化研「クリーンマイルドフッソ」
エスケー化研「クリーンマイルドフッソ」カタログより抜粋

 

  • 商品名クリーンマイルドフッソ
  • メーカー:エスケー化研
  • 主成分:3フッ化フッ素樹脂
  • 種 類:弱溶剤(油性)・2液形
  • 設計単価:3,750円/㎡
  • 規 格:なし

 

こちらは3フッ化フッ素です。先に紹介した3商品と比較すると塗料性能は落ちますが、それでもこの価格でフッ素が塗装できるのは魅力です。あと、どの塗装屋さんもよく扱っているド定番塗料なので、一応ご紹介しておきます。

 

 

屋根用 フッ素塗料 おすすめベスト3選

続いては、屋根の塗り替え用のフッ素塗料です。

 

■屋根用のおすすめフッ素塗料は以下3商品。

  1. 日本ペイント
    サーモアイ4F
  2. KFケミカル
    セミフロンルーフⅡ遮熱
  3. 菊水化学工業
    キクスイSPパワーサーモF

 

 

屋根は外壁より劣化が早い為、出来る限り高性能な塗料を選ぶのがポイントです♪

 

 

日本ペイント「サーモアイ4F」

日本ペイント「サーモアイ4F」
日本ペイント「サーモアイシリーズ」カタログより抜粋

 

  • 商品名サーモアイ4F
  • メーカー:日本ペイント
  • 主成分:4フッ化フッ素樹脂
  • 種 類:弱溶剤(油性)・2液形
  • 設計単価:5,040円/㎡
  • 規 格:JIS K5675 屋根用高日射反射率塗料 2種 1級

 

 

塗料性能、安心感、安定感があり、遮熱効果も付いており、間違いなく最高峰のフッ素塗料です。屋根はこれを塗っとけば間違いない、といった塗料ですので、個人的に本当におすすめ出来る塗料です。

 

 

KFケミカル「セミフロンルーフⅡ遮熱」

KFケミカル「セミフロンルーフⅡ遮熱」
KFケミカル公式ウェブサイトより引用

 

  • 商品名セミフロンルーフⅡ遮熱
  • メーカー:FKケミカル
  • 主成分:4フッ化フッ素樹脂
  • 種 類:弱溶剤(油性)・2液形
  • 設計単価:4,500円/㎡
  • 規 格:JIS K5675 屋根用高日射反射率塗料 2種 1級

 

こちらも先に紹介した日本ペイントのサーモアイ4Fと同等品で、サーモアイ4Fより価格が安いという超オススメ塗料です。もちろん遮熱効果付きです。上位モデルに無機・フッ素のハイブリット塗料「セミフロンスーパールーフⅡ遮熱」もありますが、こちらで十分でしょう。

 

 

菊水化学工業「キクスイSPパワーサーモF」

菊水化学工業「キクスイSPパワーサーモF」
菊水化学工業「キクスイSPパワーサーモF」カタログより

 

  • 商品名キクスイSPパワーサーモF
  • メーカー:菊水化学工業
  • 主成分:4フッ化フッ素樹脂
  • 種 類:弱溶剤(油性)・2液形
  • 設計単価:4,350円/㎡
  • 規 格:なし

 

菊水化学工業のキクスイSPパワーサーモFの最大の特徴は、劣化の原因であるラジカルを抑制する機能が付与されている点。屋根は外壁よりも劣化が早いので、4F+遮熱効果+ラジカル抑制の組み合わせは最強ですね♪ただ、性能のわりに扱っている塗装屋が少ない気がしますね。

 

 

まとめ:おすすめフッ素塗料5選!

 

ということで今回は、「自信をもっておすすめ出来るフッ素塗料」を計7商品紹介してきました。

 

今回紹介したフッ素塗料は、実際に使用したことのある塗料で、仕上がりや艶感、塗装後の経過などを踏まえて個人的にどれも自信を持っておすすめ出来るレベルの塗料です。

 

なかでも特におすすめなのは、KFケミカルの塗料です!

 

おすすめフッ素塗料まとめ

 

日本ペイント

  • 外壁:ファイン4Fセラミック
  • 屋根:サーモアイ4F

 

KFケミカル

  • 外壁:セミフロンマイルドⅡ
  • 屋根:セミフロンルーフⅡ遮熱

 

菊水化学工業

  • 外壁:キクスイSPパワーフッ素
  • 屋根:キクスイSPパワーサーモF

 

エスケー化研

  • 外壁:クリーンマイルドフッソ

 

 

 

屋根と外壁は、同じメーカーの塗料にしておいた方が、のちのちのアフター面が安心だと思いますよ♪

 

※エスケー化研や水谷ペイント、ロックペイントといった塗料メーカーも大手ですが、4フッ化フッ素を取り扱っていません。その他のネットなどで紹介されている塗料メーカーは歴史が浅かったり、単に名前だけ付け変えたOEM塗料を扱っていたりする会社なので、あえて省いています。

 

 

設計単価(㎡単価)については、すべて各塗料メーカー公表の最新「設計単価表」より抜粋しています。ただし、これらは塗布面積300㎡以上の場合の単価になりますので、一般住宅向けでは多少変動はありますので、ご注意ください。

 

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この記事を書いた人

年商6億の元塗装会社社長がお届けする外壁塗装の豆知識。業界20年の経験・体験をもとに、他では聞けない役立つ情報から裏情報までお届けしています!
<これまでの経歴>
大手不動産会社勤務、大手塗装会社勤務、2015年塗装会社設立、約20年以上にわたり建築塗装全般に携わり、現在は塗装業のコンサル事業を展開。

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